【徹底解説】楽天モバイルは本当に安い?追加費用が発生するケースとは?

楽天モバイル

楽天モバイルは、革新的な料金プランと広範なサービスで注目を集めています。その料金プランは一見シンプルで魅力的ですが、利用状況によっては予期せぬ追加費用が発生する可能性があります。楽天モバイルのサービス利用時にユーザーが認識しておくべき潜在的な追加費用について詳細に解説し、料金プランの選択から日常的な利用、そして国際ローミングに至るまで、様々な側面から追加費用の可能性を探ります。

この記事で分かること
  • 国内通話は「Rakuten Link」アプリ利用で無料。標準電話アプリは有料
  • 海外でのデータ利用は月2GBまで無料。超過後は速度制限または追加料金が発生
  • 端末購入は分割払い可能。楽天カード利用で手数料がお得になる場合あり
  • 契約事務手数料は無料だが、SIM再発行や支払い方法によっては手数料が発生
  • ユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料が別途必要
  • 2025年4月1日より、1年以内の解約には解約事務手数料が発生する場合あり

通話料金について

国内通話料金楽天モバイルの標準電話アプリを利用した場合

国内通話料金は30秒ごとに22円(税込)の従量課金制となっています。この料金設定は、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクといった主要な通信事業者と同様の水準であり、国内通話における一般的な料金体系と言えます。標準電話アプリは、通信回線を利用するため、データ通信量を消費せず、安定した通話品質が期待できるという利点があります。

一方で、楽天モバイルが提供する専用アプリ「Rakuten Link」を利用すると、国内通話は無料になります。この無料通話は、「Rakuten Link」アプリユーザー同士はもちろんのこと、他の携帯電話会社の回線を利用している相手や固定電話への通話も対象となります。これは、通信費を大幅に削減できる大きなメリットと言えるでしょう。ただし、「Rakuten Link」はインターネット回線を利用した通話であるため、電波状況によっては通話品質が不安定になる場合がある点には注意が必要です。

また、「Rakuten Link」アプリを利用した通話は、契約プランのデータ利用量にはカウントされません 。 頻繁に通話を利用するユーザーや、標準電話アプリによる高品質な通話を重視するユーザーには、月額1,100円(税込)の「15分通話かけ放題」オプションも用意されています。このオプションに加入すると、1回あたり15分以内の国内通話が何度でも無料になります。しかし、1回の通話が15分を超過した場合、超過分については30秒ごとに22円(税込)の通話料が発生するため、長電話をする習慣のあるユーザーは注意が必要です。

海外通話料金海外から日本へ電話をかける場合

「Rakuten Link」アプリを利用することで無料となる国や地域が存在します 。しかし、この無料通話が適用されるのは一部の国と地域に限られているため、渡航前に楽天モバイルの公式サイトで対象となる国や地域を確認することが重要です。

日本から海外へ、または海外から海外へ電話をかける際には、「Rakuten Link」アプリを利用した場合でも通話料が発生します。これらの国際通話料金は、通話先の国や地域によって異なり、一般的に国内通話料金よりも高額に設定されています。具体的な料金については、楽天モバイルの国際通話に関するページで詳細を確認する必要があります。

国際電話を頻繁に利用するユーザーには、月額980円(不課税)の「国際通話かけ放題」オプションが用意されています。このオプションに加入すると、指定された海外の国や地域への通話が時間制限なく無料になります。ただし、海外からOS標準の電話アプリを利用して発信した場合、「国際通話かけ放題」の対象外となり、通常の国際通話料金が適用されるため注意が必要です。

海外に滞在中に電話を受ける場合、発信者と同様に国際通話料金が発生する可能性があります。ただし、日本国内からの電話着信については、標準電話アプリを利用した場合でも料金はかかりません。iPhoneを利用している場合、「Rakuten Link」アプリでは着信することができず、標準電話アプリでの着信となるため、海外での着信には特に注意が必要です。

SMS料金

国内SMS料金標準メッセージアプリを利用して国内にSMS(ショートメッセージサービス)を送信する場合、送信文字数に応じて料金が課金されます。一般的に、70文字以内のSMS送信で約3.3円(税込)程度の料金がかかります 。 一方、「Rakuten Link」アプリを利用すると、「Rakuten Link」アプリユーザー同士のSMS送受信は無料となります。

相手が「Rakuten Link」アプリを利用していない場合、Android端末とiPhone端末で扱いが異なります。Android版の「Rakuten Link」では、SMSを無料で利用できる場合があります。無料となるのは1日あたり最大100通までで、国内から海外へのSMS送信も一部の対象国・地域であれば無料となります 。iPhoneの場合、相手が「Rakuten Link」アプリを利用していないと、「Rakuten Link」アプリでのSMS送受信はできません。そのため、標準メッセージアプリを利用することになり、上記のSMS送信料が発生します。

海外SMS料金海外からSMSを送信する場合

「Rakuten Link」アプリを利用すると、一部の対象国・地域への送信が無料になります 。この無料送信の対象となる国や地域は限定されており、主にAndroid版「Rakuten Link」の機能である可能性が高いです。iOS端末では、海外からの「Rakuten Link」アプリでの送受信に制限がある場合があるため注意が必要です。

「Rakuten Link」アプリ以外(標準メッセージアプリ)を利用して海外にSMSを送信する場合、1通あたり100円程度の料金が発生します。この料金は国や地域によって異なる可能性があるため、詳細は楽天モバイルの公式サイトで確認することが推奨されます。海外でSMSを受信する場合は、「Rakuten Link」アプリ、標準メッセージアプリのいずれを利用した場合でも、基本的に料金はかかりません。

データ利用量と超過料金

国内データ利用量と超過料金楽天モバイルの「楽天最強プラン」では、国内におけるデータ利用量に上限はありません 。しかし、月間のデータ利用量が3GB以下、3GB超~20GB以下、20GB超と3段階に分かれており、それぞれのデータ利用量に応じて月額料金が変動する料金体系となっています。

具体的には、3GB以下であれば月額1,078円(税込)、20GB以下であれば月額2,178円(税込)、20GBを超過した場合は月額3,278円(税込)となります。

通常、20GBを超過しても通信速度が制限されることはありませんが、短期間に著しく大量のデータ通信を行った場合など、ネットワークの公平性を保つために一時的に通信速度が制限される可能性があることに留意する必要があります。

なお、「楽天最強プラン データタイプ」も同様の段階制料金プランを採用しています。

海外データ利用量と超過料金

楽天モバイルの海外ローミングサービスを利用すると、毎月2GBまで無料で高速データ通信を利用できます。この無料データ容量は、毎月1日の午前0時にリセットされます。2GBを超過した場合、通信速度は最大128kbpsに制限されます。

この速度では、基本的なデータ通信は可能ですが、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなどは快適に行えない場合があります。もし、2GBを超過後も高速データ通信が必要な場合は、1GBあたり500円(不課税)でデータ容量を追加チャージすることができます。この追加チャージしたデータの有効期限は31日間です。

ただし、データチャージを頻繁に行うと、結果的に高額な請求につながる可能性があるため、注意が必要です。また、海外ローミングが利用できる国や地域は限定されているため、渡航前に必ず楽天モバイルの公式サイトで対応状況を確認する必要があります。

対象外の国や地域では、原則としてWi-Fi接続のみが利用可能となります。

端末購入費用

楽天モバイルでスマートフォンなどの端末を購入する場合、当然ながら端末代金が発生します。

端末代金の支払い方法端末代金の支払い方法としては、一括払いの他に分割払いを選択することができます。分割払いの回数は最大48回まで選択可能ですが、48回払いが利用できるのは楽天カードでの支払いの場合に限られます。

楽天カード以外のクレジットカードで分割払いを選択する場合、分割回数は最大24回までとなり、さらに分割手数料が発生する場合があります。楽天カードを利用すれば分割手数料が無料になるため、高額な端末を購入する際には有利と言えるでしょう。また、楽天ポイントを保有している場合、端末購入の際に楽天ポイントを利用して支払うことが可能です。

楽天カード会員限定の買い替え超トクプログラム

端末購入プログラム楽天カード会員限定の端末購入プログラムとして「買い替え超トクプログラム」があります。このプログラムを利用すると、対象のiPhoneを48回の分割払いで購入し、25ヶ月目以降に端末を返却することで、残りの分割支払いが不要になります。

ただし、端末返却時には楽天モバイルが定める査定基準を満たしている必要があり、AppleCareサービスに未加入の状態で端末に破損などがある場合は、別途費用が発生する点に注意が必要です。過去には、特定の条件を満たすことで端末を1円で購入できるキャンペーンが実施されていました。

現在も、ポケット型WiFiルーター「Rakuten WiFi Pocket」シリーズについては、特定のプランとのセット契約などの条件を満たすことで1円で購入できるキャンペーンが実施されています。これらのキャンペーンは期間限定であり、適用条件が細かく設定されている場合が多いため、利用を検討する際にはキャンペーンの詳細をしっかりと確認することが重要です。特に、通信プランとの同時契約が必須となっているケースが多いため注意が必要です。

その他楽天モバイルでは、SIMカードのみを契約し、手持ちの端末を利用することも可能です。また、楽天モバイルでは、他社からの乗り換えや新規契約と同時にiPhoneやAndroid端末を購入した場合に、楽天ポイントの還元や端末代金の割引などの特典が受けられるキャンペーンが頻繁に実施されています 。これらのキャンペーンを活用することで、端末購入費用を抑えることができる可能性があります。

契約時にかかる手数料や利用の際にかかる料金

楽天モバイルの契約事務手数料は無料

契約事務手数料現在、楽天モバイルの新規契約事務手数料は無料となっています 。以前は、契約事務手数料として3,000円(税込3,300円)が発生していましたが、2020年11月4日以降に無料となりました。店舗で契約した場合も、オンラインで契約した場合も、事務手数料はかかりません。また、複数回線を同時に契約する場合でも、事務手数料は無料です。

SIMカードの発行手数料(esimは無料)

SIMカード関連手数料SIMカードの再発行、SIMカードのサイズ変更、またはSIMカードの交換が必要になった場合には、手数料として3,000円(税込)が発生します。

ただし、eSIMを利用している場合は、再発行や交換の手数料は無料です。

選べる電話番号サービス

オプションサービス関連手数料電話番号を自分で選びたい場合に利用できる「選べる電話番号サービス」には、1,100円(税込)の手数料がかかります。

支払方法が口座振替の場合

支払い関連手数料楽天モバイルの利用料金を口座振替で支払う場合、毎月110円(税込)の口座振替手数料が発生します。コンビニエンスストアで料金を支払う場合、請求金額に応じて110円から550円(税込)のコンビニ支払い手数料がかかります。

請求書の発行を希望する場合、1通あたり220円(税込)の請求書発行手数料が発生します。代金引換で商品を受け取る場合、商品代金の合計金額に応じて330円から1,100円(税込)の代金引換手数料がかかります。

なので口座振替ではなくクレジットカード、もしくはデビットカードを使用することで費用を抑えることが可能です。

その他手数料(名義変更等)

楽天モバイルの契約者名義を変更する場合(承継に限る)、手数料として3,300円(税込)が発生します。アクセサリーのみを購入した場合など、一部の場合には送料として900円(税込)がかかることがあります。

解約事務手数料は利用期間によって有料に

解約事務手数料2025年4月1日より、楽天モバイルは回線契約の解約に関する方針を変更し、一部の契約者に対して解約事務手数料を請求する予定です。

具体的には、契約から1年以内に回線契約を解約した場合、プラン料金の月額最低利用金額の1ヶ月分(最大1,078円・税込)が解約事務手数料として請求されます。

ただし、1年以上利用した回線の解約については、解約事務手数料は無料となる予定になっています。

その他の必須費用

ユニバーサルサービス料

ユニバーサルサービス料とは、加入電話、公衆電話、緊急通報といった国民生活に不可欠な電話サービスを日本全国で安定的に利用できるようにするために、通信事業者が徴収し、ユニバーサルサービス支援機関に納付する料金です。

楽天モバイルでは、これまでユニバーサルサービス料を自社で負担していましたが、2021年8月の請求分より、他の携帯電話会社と同様にユーザーが負担することになりました。現在のユニバーサルサービス料は、1電話番号あたり月額3円(税込)です。

この料金は、ユニバーサルサービス支援機関によって半年に一度見直される可能性があるため、将来的に変更される可能性があります。過去には、2022年から2024年まで月額2円であった時期もありました。なお、「プラン料金1年間無料キャンペーン」や「プラン料金3ヶ月無料キャンペーン」の適用期間中、または「Rakuten UN-LIMIT VI」プラン料金1回線目でデータ利用量が1GB以下の月は、ユニバーサルサービス料が請求されない場合がありました。

また、「モバイルチョイス”050″」のユニバーサルサービス料は、契約月と解約月にはかかりません。

電話リレーサービス料

電話リレーサービス料は、聴覚や発話に困難のある人と、それ以外の人との間の通話を、通訳オペレーターが手話や文字などを用いて仲介する「電話リレーサービス」の運営に必要な費用を、利用者が公平に負担するために徴収される料金です。

楽天モバイルでは、2021年9月の請求分よりこの料金をユーザーが負担しています。2024年4月利用分から2025年3月利用分までの電話リレーサービス料は、1電話番号あたり月額1.1円(税込)となっています 3。過去には、2024年2月から3月にかけては無料となる期間もありました。

このように、電話リレーサービス料は年度ごとに見直され、金額が変動する可能性があるため、最新の情報を確認することが重要です。

まとめと注意点

本レポートでは、楽天モバイルの利用時に発生する可能性のある様々な追加費用について解説しました。通話料やSMS料については、「Rakuten Link」アプリを積極的に活用することで大幅なコスト削減が期待できます。海外での利用においては、データローミングや通話料金が高額になる可能性があるため、自身の利用状況に合わせて適切なオプションサービスを選択したり、データ利用量を意識的に管理したりすることが重要です。

端末購入に関するキャンペーンやプログラムは、適用条件や期間をしっかりと確認することが、予期せぬ費用の発生を防ぐために不可欠です。契約事務手数料は現在無料ですが、SIMカードの再発行や支払い方法によっては手数料が発生する場合があります。

ユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料は、少額ながらも毎月必ず発生する費用であることを理解しておく必要があります。特に、2025年4月1日より導入される解約事務手数料については、契約期間に応じて費用が発生する可能性があるため、契約前にしっかりと確認しておくことが重要です。

※最新情報は必ず楽天モバイルの公式ページにてご確認ください。

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