スマホを持つ中高生が増える中、インターネットの危険から子どもたちを守るフィルタリングサービスの重要性が高まっています。楽天モバイルでは「あんしんコントロール by i-フィルター」というサービスを提供していますが、その機能や設定方法、メリットをご存知ですか?
- 楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター」は月額330円で利用可能
- 18歳未満のお子さまの契約では原則として加入が必要
- WEBフィルタリングだけでなく、アプリ利用制限や課金制限、見守り機能も搭載
- お子さまの年齢や成長に合わせて柔軟に設定をカスタマイズできる
それでは、お子さまのスマホ利用を安心・安全にするための完全ガイドをご紹介していきますね!
フィルタリングとは?その必要性と法的背景
フィルタリングとは、主に未成年者が有害サイトや違法サイトなどの危険性があるウェブサイトにアクセスできないようにするための機能です。アダルトサイトや犯罪に関わるサイトなどをブロックすることで、お子さまがトラブルや犯罪に巻き込まれないように保護する役割を果たします。
フィルタリングには大きく分けて2種類あります。ブラックリスト方式は指定したドメインやサイトへのアクセスをブロックし、ホワイトリスト方式は指定したサイトのみにアクセスを許可するものです。どちらも一定の条件に基づいて情報を分類・制限することで、お子さまのインターネット利用における安全を確保します。
2018年に施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」により、携帯電話会社は18歳未満の方にスマホを販売する際、フィルタリングサービスを提供することが義務付けられました。これは増加するインターネット上のトラブルから未成年者を守るための重要な法律です。
楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター」の特徴と機能
楽天モバイルでは、「あんしんコントロール by i-フィルター」というフィルタリングサービスを月額330円で提供しています。このサービスは18歳未満の方が楽天モバイルを利用する場合、原則として契約時に加入する必要があります。
主な機能
「あんしんコントロール by i-フィルター」には以下のような機能が搭載されています:
WEBフィルタリング
年齢に合わせたフィルタリング設定ができ、カテゴリを選択するだけで簡単に設定できます。特定のサイトのみを閲覧可能にする設定も可能です。有害なサイトや詐欺サイトなどへのアクセスを自動的にブロックし、お子さまが安全にインターネットを利用できる環境を作ります。
利用時間制限
スマホの使いすぎを防ぐために、利用時間を制限する機能があります。Androidではスマホ全体の利用時間制限が可能で、iOSではi-フィルター専用ブラウザの利用時間制限が可能です。時間帯によるアクセス制限も設定でき、夜間の利用を防止することもできます。
課金制限
アプリ内課金や有料アプリのダウンロードを制限することができます。最近はオンラインゲームでの高額課金トラブルが増えていますが、この機能を使えば予期せぬ請求を防ぐことができます。
見守り機能
ブロックしたサイトだけでなく、お子さまが閲覧したサイトや検索した単語の確認も可能です。また、1日1回利用状況をメールで受け取ることもできるので、保護者がお子さまのスマホ利用状況を把握しやすくなっていま。
位置情報履歴
Androidスマホでは、お子さまの位置情報履歴を表示する機能もあります。これにより、お子さまの現在地や行動範囲を確認することができ、安全を確保することができます。
あんしんコントロール by i-フィルターの設定方法と使い方
楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター」の設定方法は簡単です。以下の手順で申し込み・設定が可能です:
申し込み方法
- my 楽天モバイルにログインします
- 「契約プラン」画面を開きます
- 「オプションサービスの追加・契約」を選択します
- あんしんコントロール by i-フィルターをオンにします
- 「変更する」をタップします
WEBからも申し込み可能で、楽天モバイルのウェブサイトからも手続きができます。申し込み後は案内メールが送られてくるので、そちらの指示に従ってアプリをインストールし、設定を行います。
設定のカスタマイズ
「あんしんコントロール by i-フィルター」の強みは、お子さまの年齢や成長に合わせて柔軟に設定をカスタマイズできる点です。小学生、中学生、高校生といった年齢別のデフォルト設定があり、さらに個別のサイトやアプリについても「見せる」「見せない」を自由に設定できます。
例えば、子供の成長に合わせて「SNSに慣れてきたから、このチャットアプリだけ許可しよう」といったカスタマイズも可能です。家庭のルールやお子さまの状況に合わせた柔軟な設定ができるのは大きなメリットといえるでしょう。
フィルタリングを利用しない場合のリスク
フィルタリングサービスを利用しないと、お子さまがさまざまなリスクにさらされる可能性があります。具体的には以下のようなリスクが考えられます:
個人情報漏洩や特定のリスク
危険なサイトでウイルスに感染したり、SNSで安易に個人情報を公開したりすることで、個人情報が漏洩したり個人が特定されたりするリスクがあります。警察庁の統計によると、インターネットで被害に遭った子どもの約85%がフィルタリングを設定していなかったという報告もあります。
犯罪や詐欺に巻き込まれるリスク
SNSやメッセージアプリを通じて詐欺サイトに誘導されたり、悪意ある人物と接触したりする危険性があります。子どもたちはインターネット上の危険を判断する能力が十分ではないため、フィルタリングによる保護が重要です。
高額課金のリスク
オンラインゲームやアプリ内課金で、知らないうちに高額の請求が発生するリスクがあります。10万円から50万円も課金してしまったというケースも報告されており、子どものスマホ利用を保護者が管理することの重要性が高まっています。
楽天モバイルのiフィルターに関するよくある質問
楽天モバイルのあんしんコントロール by i-フィルターに無料期間はありますか?
楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター」には無料期間は設けられていません。一般的な「iフィルター」サービスには30日間無料で利用できるものもありますが、楽天モバイルのサービスとは別物なので注意しましょう。
すべての端末で利用できますか?
一部の端末では「あんしんコントロール by i-フィルター」をご利用いただけない、または一部機能が制限される可能性があります。例えば、HUAWEI P30 liteやOPPO Find Xなど一部の端末はサービスを利用できません。購入前に対応端末かどうか確認することをおすすめします。
18歳未満でも解約はできますか?
楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター」は18歳未満の方は原則加入が必要ですが、保護者がフィルタリング・サービス不要申出書を提出すれば、加入せずに契約することも、加入後に解約することも可能です。
まとめ:お子さまのデジタル生活を守るために
インターネット上の危険からお子さまを守るためには、フィルタリングサービスの活用が非常に効果的です。楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター」は、WEBフィルタリングだけでなく、アプリ利用制限や課金制限、見守り機能なども充実しており、お子さまのスマホ利用を総合的に管理することができます。
月額330円という費用はかかりますが、お子さまの安全を守るための投資と考えれば、決して高くはないでしょう。また、お子さまの成長に合わせて柔軟に設定を変更できるため、長期間にわたって活用することができます。
スマホの普及によりインターネット上のトラブルが増加している今、お子さまに安心・安全なデジタル生活を提供するためにも、ぜひフィルタリングサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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