楽天モバイルの5Gエリアなのに5Gにならない理由とは?エリア境目は注意!

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楽天モバイルの5Gエリアにいるはずなのに、なぜか「5G」に接続されない経験はありませんか?この記事では、そんなお悩みを解決するヒントをご紹介します。

この記事で分かること
  • 5Gエリア内でも建物の中や地下では電波が弱くなることがある
  • 端末の設定やスマホ本体が5G非対応の場合
  • エリアの境目では「5G」と表示されていても実際は4G接続のことも
  • 機内モードのオン・オフや端末の再起動で改善することがあります
  • 楽天モバイルは全国で5Gエリアを積極的に拡大中

楽天モバイルの5Gネットワークの現状

楽天モバイルは2020年9月から5Gサービスを開始し、着実にエリア拡大を進めています。2023年12月末時点では全47都道府県に合計11,592局の5G屋外基地局(Sub6マクロ基地局)を展開していました。さらに2024年9月末時点では17,494局まで拡大しており、積極的なネットワーク整備が進んでいることがわかります。

特に2024年には関東地方(栃木県、群馬県、茨城県、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県)の5G(Sub6)エリアを当初予定の最大1.6倍を超える2.1倍にまで拡大することに成功しました4。これは共用帯域における衛星通信との干渉調整条件の緩和により、既存の5G基地局の電波出力を上げることが可能になったためです。

楽天モバイルの5Gには「Sub6」と「ミリ波」の2種類があります。Sub6は3.7GHz帯を使用し、比較的広いエリアをカバーできる特徴があります。一方、ミリ波は28GHz帯を使用し、超高速通信が可能ですが、カバーエリアは狭くなっています。

5Gエリアなのに5Gにならない主な理由

それでは本題に入りましょう。楽天モバイルの公式エリアマップで5Gエリアとされている場所にいるにもかかわらず、5Gに接続されない理由はいくつかあります。

1. 建物や地形による電波の遮断

5Gエリア内でも、地下や屋内、大きな商業ビルの中にいる場合は電波が届きにくくなります。特に高周波数帯を使用する5G電波は障害物の影響を受けやすく、建物の壁や地面などに電波が遮られると接続しづらくなります。

例えば、オフィスビルの奥まった場所や地下駐車場など、電波が届きにくい場所では4G接続になってしまうことがあります。ひらけた場所に移動すると5Gに接続される可能性が高くなります。

2. エリア境界での接続の不安定さ

5Gエリアの端に位置している場合、スマホの画面には「5G」と表示されていても実際には4Gサービスに接続していることがあります。これはエリア境界では電波状況が不安定になりやすく、スマホの表示と実際の接続状態が一致しないことがあるためです。

楽天モバイルの公式サイトでもこの現象は認識されており、「エリア境目などで、実際には4Gサービスが提供されているにもかかわらず、「5G」と表示される場合があります」と説明されています。

筆者も5Gエリアなのですが4G接続が続いています。最寄り駅の方に近づくと5Gになるので、エリアの境目は5Gを拾いづらくなってる可能性はあります。

3. 端末側の問題

使用している端末が5Gに対応していない場合は、当然ながら5Gには接続できません。また、対応端末であっても、端末の設定が4G優先になっていると5Gに接続されないことがあります。

iOSの場合は「設定」→「モバイル通信」→「通話のオプション」→「音声通話とデータ」から「5Gオート」を選択する必要があります。Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fiとモバイルネットワーク」→「優先ネットワークの種類」で「5G(推奨)」を選択しましょう。

バッテリーセーバー機能がオンになっていると、電力消費を抑えるために4G接続に切り替わることもあります。

4. Wi-Fi接続状態

スマホがWi-Fiに接続されている場合、モバイルデータ通信は使用されないため5Gには接続されません。Wi-Fi接続を解除すると5G接続に切り替わる可能性があります。

5. ネットワーク機器の不具合

台風などの自然災害後に5G接続が悪化したという報告もあります。これは基地局設備の故障や損傷が原因の可能性があります。楽天モバイルの通信障害の主な原因は「設備の故障」「データセンター内通信障害」「天候不良」とされています。

5Gに接続するための対処法

5Gに接続できない場合、以下の方法を試してみましょう。
改善する場合がございます。

1. 場所を移動してみる

建物の中や地下から外に出るなど、電波状況の良い場所に移動すると5Gに接続できる可能性があります。

2. 端末を再起動する

端末の再起動で電波の捕捉をリセットすることで、5Gを捕まえることができる場合があります。

3. 機内モードのオン・オフを切り替える

機内モードをオンにしてからオフに戻すことで、電波の再捕捉を促し、5Gに接続できることがあります。これは意外と効果的な方法で、多くのユーザーがこの方法で改善を報告しています。

4. モバイルデータ通信のオン・オフを切り替える

設定アプリからモバイルデータ通信をいったんオフにし、再度オンにすることで改善する場合があります。

5. SIMカードを抜き差しする

SIMカードの接触不良が原因でネットワークに正しく接続できないこともあります。SIMカードを一度抜いて、再度差し込むことで改善することがあります。

6. 端末の通信設定を確認する

端末の設定で「5G」または「5Gオート」が選択されているか確認しましょう。バッテリーセーバー機能がオンになっている場合はオフにしてみてください。

楽天モバイルの5Gエリア拡大の今後

楽天モバイルは5Gエリアの拡大に積極的に取り組んでいます。関東地方では2024年内に5Gエリアを当初計画の1.6倍を超える2.1倍まで拡大し、2025年1月からは九州や沖縄などでも同様の施策による5Gエリア拡大を予定しています。

他のキャリアが4G LTEを5Gの通信規格に置き換える「NR化」を行っているのに対し、楽天モバイルは「NR化」を行っていないため、5Gエリアが拡大すれば実際の通信速度向上が期待できます。

5G(Sub6)の帯域幅は最大100MHzで、4G LTEの最大20MHzと比較して5倍の帯域幅があります。これにより、ユーザーが多い混雑する環境でも速度低下が起こりにくくなるという利点があります。

まとめ

楽天モバイルの5Gエリア内にいるのに5Gに接続されない理由は、建物や地形による電波の遮断、エリア境界での不安定な接続、端末側の問題、Wi-Fi接続状態、ネットワーク機器の不具合など様々です。

対処法としては、場所の移動、端末の再起動、機内モードの切り替え、モバイルデータ通信の切り替え、SIMカードの抜き差し、端末設定の確認などがあります。特に機内モードのオン・オフ切り替えは簡単でありながら効果的な方法です。

楽天モバイルは2025年にかけて全国で5Gエリアの拡大を進めているため、今後はさらに多くの場所で5Gを利用できるようになるでしょう。5Gエリアが拡大すれば、高速で安定した通信環境が整い、より快適なモバイル体験が期待できます。

※最新情報は必ず楽天モバイルの公式ページにてご確認ください。

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