楽天モバイルの「データ使い放題」や「無制限」という謳い文句を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、実際のところ本当に制限なく使えるのか、それとも何らかの速度制限が隠れているのか気になりますよね。この記事では、楽天モバイルの速度制限の有無や条件について、最新情報を交えて詳しく解説していきます。2025年3月時点での正確な情報をもとに、契約前に知っておきたいポイントをまとめました。
- 速度制限とは何か?
- 楽天モバイルには速度制限が存在するのか。
- 制限がかかるケース
- 楽天モバイルを快適に利用するためのポイント
楽天モバイルの速度制限:基本的な仕組み
速度制限とは、一定時間内に使用したデータ量が契約で定められた量を超えたときに、通信速度が低速になるように制限されることです。速度制限がかかると、ウェブページの読み込みに時間がかかったり、動画がスムーズに再生できなくなったりすることがあります。
多くの携帯キャリアでは、月間データ容量の上限を超えると速度制限がかかりますが、楽天モバイルの場合はどうなのでしょうか?結論から言うと、楽天モバイルは基本的に無制限で使えますが、いくつかの条件で制限がかかる可能性があります。
楽天モバイルの現行プラン「Rakuten最強プラン」の速度制限
楽天モバイルでは、2023年6月1日から「Rakuten最強プラン」を提供しています。このプランの最大の特徴は、日本全国の通信エリアでデータ無制限で高速通信が利用できることです。これまでのプランでは、パートナー回線エリア(国内)では月5GBまでという制限がありましたが、新プランではこの制限が撤廃されました。
料金体系は次のようになっています:
- 月間データ利用量が3GB以下:980円(税込1,078円)
- 3GBを超え20GB以下:1,980円(税込2,178円)
- 20GBを超過:2,980円(税込3,278円)
重要なのは、20GBを超えても速度制限はかからないことです。料金が上限の3,278円に達するだけで、通信速度自体には影響はありません。20GBを超えてどれだけデータを使っても料金は上がらず、高速通信を引き続き利用できます。
過去の速度制限ポリシーと変更点
楽天モバイルのデータ無制限に関するポリシーは、サービス開始以来いくつかの変更がありました。以前は1日に10GB以上通信すると、その日の夜12時まで速度が3Mbpsに制限されていました。しかし、2022年10月にこの制限が撤廃されています。
実際に、2022年10月に行われたテストでは、1日で100GB以上を使用しても速度制限がかからなかったという報告があります。さらに3日連続で30GB以上使用しても速度制限がかからなかったということです。
また、それ以前の2020年4月28日以前は、1日10GBを超えると1Mbpsに制限されていましたが、4月29日以降は3Mbpsに緩和されていました。
楽天モバイルで速度制限がかかる可能性があるケース
楽天モバイルはデータ無制限を謳っていますが、公式サイトには「公平なサービス提供のため速度制御する場合あり」との記載があります。具体的にどのような場合に速度制限がかかるのかは明示されていませんが、いくつかの状況が考えられます。
1. 回線の混雑時
楽天モバイルでは、回線が混雑しているエリアでサービスの公平さを保つ目的で、一人一人のユーザーの通信速度を制限し、すべてのユーザーがモバイル回線を利用できるように調整する場合があります。これは通勤通学の時間帯や夜の帰宅後など、通信が混雑しやすい時間帯に起こりやすいと言われています。
2. 極端なデータ通信を行う場合
大容量のファイルを毎日大量に送受信する、4K画質の動画を1日中再生するといった極端な使い方をすると、速度制限がかかる可能性があります。これは1人のユーザーが大容量のデータを使用することで、他のユーザーが圏外になってしまうことを防ぐためです。
3. 大容量ファイルのダウンロード
よっぽど大きいファイルのダウンロードをする場合は時間がかかる場合があるかもしれません。
筆者は5Gエリアですが制限が入ったことは無いです。
4. 海外での利用
楽天モバイルのデータ通信を無制限に使えるのは国内のみです。海外では、月2GBまでしかデータ通信を使えません。2GBを超過すると、翌月まで最大通信速度が128kbpsに制限されます。これは、ウェブサイトの閲覧やSNSの利用にも支障が生じるほどの速度です。
翌月を待てない場合は、データ容量の追加チャージも可能です。「my 楽天モバイル」から、500円/1GBで追加チャージができます。
楽天モバイルと他社の速度制限の比較
楽天モバイルのデータ無制限プランは、大手キャリアの同様のプランと比較すると非常にリーズナブルです。大手キャリアの無制限プランを見ると、ドコモが月額7,315円、auとソフトバンクが月額7,238円ですが、楽天モバイルは最大でも月額3,278円と、約半額以下になっています。
また、他のMVNO(格安SIM)と比較しても、真の意味でのデータ無制限を提供しているのは楽天モバイルの大きな特徴です。多くの格安SIMでは、月間のデータ容量に上限があり、それを超えると速度制限がかかります。
楽天モバイルを快適に利用するための注意点
楽天モバイルを無制限で快適に利用するためには、いくつか注意点があります。
1. エリア確認は必須
楽天モバイルの対応エリアは公式サイトから確認できます。住所や郵便番号を入力して、自宅や職場などの行動範囲が対応エリア内かどうかをチェックしましょう。
2. テザリングの利用
楽天モバイルでは、テザリングも無制限に使えます。オプションの申込みや追加料金の支払いも不要です。ただし、テザリングを使い過ぎると速度制限やファイルサイズの圧縮といった制限が課される可能性もあるので、常識的な範囲内で利用するようにしましょう。
まとめ:楽天モバイルは実質無制限で使える
楽天モバイルは、2023年6月から提供している「Rakuten最強プラン」で、日本全国での高速データ通信が無制限で利用できるようになりました。以前あった1日10GBの制限も2022年10月に撤廃されています。
ただし、「公平なサービス提供のため」という理由で、混雑時や極端なデータ通信を行う場合には速度制限がかかる可能性があります。また、海外では月2GBという明確な上限があります。
日常的な利用で動画視聴などを楽しむ分には、速度制限はほとんど受けないと考えて問題ないでしょう。大手キャリアの約半額で無制限データ通信が利用できるのは、非常に魅力的なポイントです。
楽天モバイルを検討している方は、自分の利用スタイルや行動範囲がカバーエリア内かどうかを確認した上で、この記事の情報を参考にしてみてください。きっと快適なモバイルライフが待っていますよ。
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