~楽天モバイルと格安SIM、どっちを選ぶべき?料金、速度、メリット・デメリットを徹底解説~
- 楽天モバイルと格安SIM(格安スマホ)の基本的な違い
- 料金、通信速度、エリア、サービス内容などの比較
- 楽天モバイルと格安SIMそれぞれのメリット・デメリット
- 自分に合ったスマホプランの選び方
- スマホ料金を安くしたいけど、楽天モバイルと格安SIMで迷っている
- 楽天モバイルと格安SIMの違いがよくわからない
- 自分に最適なスマホプランを見つけたい
- 乗り換えを検討しているけど、何から始めたらいいかわからない
楽天モバイルと格安SIM(格安スマホ)とは?まずは基本的な違いを理解しよう
スマホ料金を安くしたいと考えたとき、「格安SIM」や「楽天モバイル」という言葉をよく目にするのではないでしょうか。どちらも料金が安くなるイメージがありますが、具体的に何が違うのか、よくわからない人も多いはずです。
まずは、楽天モバイルと格安SIMの基本的な違いについて解説していきます。
格安SIM(格安スマホ)とは?MVNOって何?
「格安SIM」とは、一般的にMVNO (Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者) が提供するSIMカードサービスのことを指します。
MVNOは、自社で通信回線を持たず、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から回線を借りてサービスを提供しています。
回線を借りることで、自社で基地局などの設備投資を行う必要がなく、その分低価格でサービスを提供できるのが格安SIMの大きな特徴です。
- 料金が安い: 大手キャリアに比べて月額料金が大幅に安いプランが多い
- 多様な料金プラン: データ容量や通話オプションなど、様々なプランから選べる
- オンライン中心のサービス: 店舗数が少なく、オンラインでの手続きが中心
- 通信速度はMVNOによって異なる: 回線の混雑状況やMVNOの設備によって速度が変動しやすい
- IIJmio
- mineo
- OCN モバイル ONE
- BIGLOBEモバイル
- LIBMO
- NUROモバイル
- y.u mobile
- エキサイトモバイル
- LinksMate
- nuroモバイル
楽天モバイルとは?キャリア(MNO)って何?
一方、「楽天モバイル」は、MNO (Mobile Network Operator:移動体通信事業者) 、つまり自社で通信回線を持つ携帯キャリアです。
ドコモ、au、ソフトバンクと同じように、自社で基地局を建設・運用し、通信サービスを提供しています。
2020年にMNOとしてサービスを開始したばかりの新しいキャリアですが、独自の料金プランやサービスで注目を集めています。
- 自社回線: 自社で構築した楽天回線と、パートナー回線(au回線)を利用
- シンプルな料金プラン: Rakuten最強プランという、使ったデータ量に応じて料金が変動するプランを提供
- 楽天ポイントが貯まる・使える: 楽天グループのサービス利用でポイントが貯まりやすく、楽天モバイルの支払いにも使える
- Rakuten Linkアプリで通話無料: 専用アプリを使えば国内通話が無料
- 店舗サポートも拡充中: 楽天モバイルショップが全国に展開中
楽天モバイルと格安SIMの決定的な違い:自社回線 vs. 回線レンタル
楽天モバイルと格安SIMの最も大きな違いは、通信回線を自社で持っているか、借りているかという点です。
- 楽天モバイル (MNO): 自社回線
- 格安SIM (MVNO): 回線レンタル (大手キャリアから)
この違いが、料金プラン、通信速度、エリア、サービス内容など、様々な面に影響を与えています。
徹底比較!楽天モバイルと格安SIM、何が違う?
楽天モバイルと格安SIMの違いを、さらに詳しく比較していきましょう。料金プラン、通信速度、エリア、サービス・サポートなど、項目ごとに比較していきます。
料金プラン:どちらが安い?データ容量、通話料、オプション料金を比較
- 基本料金: 月額料金の安さ
- データ容量: 自分の利用量に合ったデータ容量を選べるか
- 通話料: 通話が多い人は通話料金、通話定額オプションをチェック
- オプション料金: 留守番電話、かけ放題などのオプション料金
- キャンペーン: 初期費用割引、月額料金割引などのキャンペーン
料金の傾向
- 基本料金: 格安SIMの方が、より低価格なプランが多い傾向があります。特に、データ容量が少ないプランや、音声通話なしのデータSIMプランは格安SIMに強みがあります。
- 大容量・使い放題: 楽天モバイルは、20GB超過後はデータ使い放題となる「Rakuten最強プラン」が魅力です。大容量データ通信を利用したい場合は、楽天モバイルがお得になる可能性があります。
- 通話料: 楽天モバイルは、Rakuten Linkアプリ利用で国内通話が無料になる点が大きなメリットです。格安SIMでも通話定額オプションを提供しているサービスが多いですが、別途料金がかかります。
料金プラン比較の注意点
- データ使用量: 自分の月々のデータ使用量を把握し、最適なデータ容量のプランを選ぶことが重要です。
- 通話頻度: 通話が多いか少ないかで、通話オプションの必要性が変わります。
- キャンペーン: 各社で様々なキャンペーンを実施しているので、最新情報をチェックしましょう。
通信速度・回線品質:快適なのはどっち?速度制限や混雑状況も解説
通信速度・回線品質の比較ポイント
- 最大通信速度: 理論上の最大速度はキャリアの方が速い傾向
- 実効速度: 実際に利用する際の速度。時間帯や場所によって変動
- 速度制限: データ容量超過後の速度制限、混雑時の速度制限
- 回線の安定性: 通信の安定性、途切れにくさ
通信速度・回線品質の傾向
- 理論速度: 一般的に、楽天モバイル(MNO)の方が、格安SIM(MVNO)よりも理論上の最大通信速度は速い傾向があります。
- 実効速度: 実際に利用する際の速度は、時間帯や場所、利用する格安SIMのサービスによって大きく異なります。
- 格安SIM: 回線を借りている大手キャリアの回線が混雑する時間帯(昼休み、夕方など)は、速度が低下しやすい傾向があります。MVNO各社も、混雑対策を行っていますが、完全に解消できるわけではありません。
- 楽天モバイル: 自社回線エリア内では、比較的高速な通信が期待できます。ただし、楽天回線エリア外のパートナー回線エリア(au回線)では、速度制限がかかる場合があります。また、楽天回線エリア内でも、場所や時間帯によっては速度が変動する可能性があります。
通信速度・回線品質の注意点
- 利用場所・時間帯: 利用する場所や時間帯によって、速度は大きく変動します。
- 口コミ・評判: 実際に利用している人の口コミや評判を参考にしましょう。
- 無料お試し: 一部の格安SIMでは、無料お試しサービスを提供している場合があります。実際に試して速度を体感してみるのもおすすめです。
通信エリア:繋がりやすさは?楽天回線エリアとパートナー回線エリア
通信エリアの比較ポイント
- 楽天回線エリア: 楽天モバイルの自社回線エリアの広さ、人口カバー率
- パートナー回線エリア: 楽天回線エリア外で利用できるパートナー回線(au回線)のエリア
- 格安SIMのエリア: 回線を借りている大手キャリアのエリアに準拠
- 繋がりやすさ: 都市部、郊外、山間部など、場所ごとの繋がりやすさ
通信エリアの傾向
- 楽天モバイル: 楽天回線エリアは拡大中ですが、まだ一部地域に限られます。楽天回線エリア外では、パートナー回線(au回線)を利用できますが、データ容量に制限があるプランや、速度制限がかかる場合があります。最新のエリアマップで確認が必要です。
- 格安SIM: ドコモ、au、ソフトバンクのいずれかの回線を利用しているため、各キャリアのエリアに準拠します。大手キャリアのエリアは広く、繋がりやすさに定評があります。
通信エリアの注意点
- 最新エリアマップ: 楽天モバイルのエリアは拡大しているので、公式サイトで最新のエリアマップを確認しましょう。
- 利用場所: 自分の生活圏が楽天回線エリア内かどうかを確認しましょう。
- パートナー回線: 楽天回線エリア外でパートナー回線を利用する場合のデータ容量や速度制限を確認しましょう。
サービス・サポート:店舗、オンラインサポート、アプリ、ポイント特典
サービス・サポートの比較ポイント
- 店舗サポート: 店舗の有無、店舗数、店舗でのサポート内容
- オンラインサポート: Webサイト、チャット、電話などでのサポート
- アプリ: 契約・設定、データ使用量確認、請求確認などができるアプリの使いやすさ
- ポイント特典: ポイントプログラム、ポイント還元率、ポイントの使い道
- 独自のサービス: 楽天モバイル独自のサービス、格安SIM独自のサービス
サービス・サポートの傾向
- 店舗サポート:
- 楽天モバイル: 楽天モバイルショップを全国に展開しており、対面でのサポートを受けやすい環境です。
- 格安SIM: 実店舗を持つサービスは少ない傾向があります。家電量販店などで一部手続きができる場合もありますが、基本的にはオンラインサポートが中心です。
- オンラインサポート: 楽天モバイル、格安SIMともに、Webサイト、チャット、電話などでのオンラインサポートを提供しています。
- アプリ: 楽天モバイルは「my楽天モバイル」アプリ、格安SIMも専用アプリを提供しているサービスが多いです。アプリの機能や使いやすさはサービスによって異なります。
- ポイント特典: 楽天モバイルは、楽天ポイントが貯まりやすく、楽天市場など楽天グループのサービスをよく利用する人にとってメリットが大きいです。格安SIMでも、独自のポイントプログラムや提携サービスを提供している場合があります。
サービス・サポートの注意点
- サポート体制: 自分に必要なサポート体制(店舗、オンライン、電話など)が整っているか確認しましょう。
- アプリの使いやすさ: 契約後もアプリを頻繁に利用するので、アプリの使いやすさも重要です。
- ポイントプログラム: ポイントプログラムの内容、ポイントの使い道を確認しましょう。
その他:契約期間、解約手数料、キャンペーン、端末
その他の比較ポイント
- 契約期間・解約手数料: 契約期間の縛り、解約手数料の有無
- キャンペーン: 初期費用割引、月額料金割引、端末割引など
- 端末: 端末の購入方法、端末の種類、セット購入の割引
その他の傾向
- 契約期間・解約手数料: 楽天モバイル、多くの格安SIMで、契約期間の縛りや解約手数料は原則としてありません。
- キャンペーン: 楽天モバイル、格安SIMともに、頻繁にキャンペーンを実施しています。キャンペーン内容は時期によって変わるので、最新情報をチェックしましょう。
- 端末:
- 楽天モバイル: 楽天モバイル公式サイトや楽天モバイルショップで、様々なスマホ端末を販売しています。セット購入で割引になるキャンペーンも実施しています。
- 格安SIM: SIMカードのみを提供しているサービスが多いですが、一部サービスでは端末とのセット販売も行っています。端末の種類はサービスによって異なります。
その他の注意点
- 契約期間・解約手数料: 念のため、契約前に契約期間や解約手数料について確認しておきましょう。
- キャンペーン: キャンペーンには適用条件や期間があるので、注意が必要です。
- 端末: SIMロック解除が必要な端末かどうか、対応機種かどうかなどを確認しましょう。
楽天モバイルのメリット: Rakuten最強プランの魅力とは?
- データ使い放題: 20GB超過後は月額3,278円(税込)でデータ使い放題になるのが最大の魅力です。動画やゲームなど、データ通信をたくさん利用する人におすすめです。
- Rakuten Linkアプリで国内通話無料: 専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、国内通話が無料でかけ放題になります。通話料を気にせず電話をかけたい人に最適です。
- 楽天ポイントが貯まる・使える: 楽天ポイントが貯まりやすく、楽天市場などの楽天グループのサービスをよく利用する人にとってお得です。貯まったポイントは楽天モバイルの支払いに充当することもできます。
- シンプルな料金プラン: Rakuten最強プランは、使ったデータ量に応じて料金が変動するシンプルなプランです。プラン選びに迷うことが少ないでしょう。
- 契約期間・解約手数料なし: 契約期間の縛りや解約手数料がないため、気軽に契約・解約できます。
- 5G高速通信: 一部エリアで5G高速通信が利用可能です。対応エリアは拡大中です。
- 店舗サポート: 楽天モバイルショップが全国に展開しており、対面でのサポートを受けられます。
楽天モバイルのデメリット:契約前に知っておきたい注意点
- 楽天回線エリア: 楽天回線エリアは拡大中ですが、まだ一部地域に限られます。楽天回線エリア外ではパートナー回線(au回線)を利用しますが、データ容量に制限があるプランや、速度制限がかかる場合があります。
- 通信速度: 楽天回線エリア内でも、場所や時間帯によっては通信速度が変動する可能性があります。特に、人口密集地や建物内などでは速度が低下する場合があります。(※口コミや評判も要確認)
- 料金プラン: データ使用量が少ない月でも、最低料金1,078円(税込)はかかるため、データ使用量が極端に少ない月がある人にとっては、割高に感じる可能性があります。
- 楽天サービス依存: 楽天ポイント特典などを最大限に活用するには、楽天グループのサービスを積極的に利用する必要があります。
格安SIMを選ぶメリット・デメリット
- 料金が安い: 月額料金が非常に安く、特にデータ容量の少ないプランは格安SIMの強みです。スマホ料金を максимально抑えたい人におすすめです。
- 多様な料金プラン: データ容量、通話オプション、通信速度など、様々なプランから自分の利用状況に合わせて選べます。
- MVNO独自のサービス: MVNOによっては、独自のサービスや特典を提供している場合があります。(例:特定のサービス利用時のデータ消費ゼロ、エンタメコンテンツとの連携など)
- 回線品質: 大手キャリアの回線を利用しているため、通信エリアや回線品質は安定しています。(※ただし、混雑時は速度低下の可能性あり)
格安SIMのデメリット: 速度やサポート面で注意すべきこと
- 通信速度: 大手キャリアの回線が混雑する時間帯(昼休み、夕方など)は、速度が低下しやすい傾向があります。
- サポート体制: 店舗数が少なく、オンラインサポートが中心となるため、対面サポートを希望する人には不向きです。
- 料金プラン: データ容量の少ないプランは安いですが、大容量プランになると、楽天モバイルなどと比較して料金メリットが薄れる場合があります。
- 初期設定: SIMカードのAPN設定などを自分で行う必要がある場合があります。(※最近は設定が簡単なSIMや、設定サポートを提供するサービスも増えています。)
- キャリアメール: 大手キャリアのようなキャリアメールアドレスは基本的に利用できません。GmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスを利用する必要があります。
楽天モバイルはrakuten.jpのメールアドレスを作成することが可能です。
結論:あなたに合うのは楽天モバイル?それとも格安SIM?
楽天モバイルと格安SIM、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いかはあなたのスマホの使い方や何を重視するかによって異なります。
楽天モバイルがおすすめな人
- データ通信をたくさん利用する人: 動画視聴、ゲーム、SNSなどをデータ量を気にせず楽しみたい人
- 通話をよくする人: Rakuten Linkアプリで国内通話が無料になるので、通話料を抑えたい人
- 楽天サービスをよく利用する人: 楽天ポイントを効率よく貯めたい・使いたい人、楽天市場などをよく利用する人
- シンプルな料金プランを希望する人: 複雑なプラン選びが苦手な人
- 最新の通信技術を体験したい人: 5Gに興味がある人
格安SIMがおすすめな人
- とにかく料金を安くしたい人: 月々のスマホ料金を максимально 抑えたい人、データ使用量が少ない人
- データ使用量が少ない人: Wi-Fi環境での利用が中心で、外出先であまりデータ通信を使わない人
- 通信速度よりも料金を重視する人: ある程度の速度で問題なく、料金の安さを優先したい人
- 大手キャリアの回線品質を求める人: 繋がりやすさや安定性を重視する人(※ただし、混雑時は速度低下の可能性あり)
- 対面サポートが不要な人: オンラインでの手続きやサポートに抵抗がない人
乗り換え前に確認すべきこと・注意点
楽天モバイル、格安SIMへの乗り換えを検討する際には、以下の点を確認しておきましょう。
- 対応端末: 利用したい端末が楽天モバイル、または格安SIMに対応しているか確認しましょう。
- SIMロック解除: 現在利用中の端末を乗り換えて利用する場合は、SIMロック解除が必要な場合があります。
- MNP予約番号: 電話番号をそのまま引き継ぎたい場合は、現在契約中のキャリアでMNP予約番号を取得する必要があります。
- 初期設定: SIMカードの差し替え、APN設定など、初期設定が必要になります。
- データ移行: 連絡先、写真、アプリなどのデータ移行は自分で行う必要があります。
- メールアドレス: キャリアメールアドレスは利用できなくなるので、Gmailなどのフリーメールアドレスへの移行が必要です。
- クレジットカード/銀行口座: 月額料金の支払い方法を確認しておきましょう。
まとめ:自分にぴったりのスマホプランを見つけよう
楽天モバイルと格安SIMは、どちらもスマホ料金を安くできる魅力的な選択肢です。
この記事を参考に、ご自身のスマホの使い方や重視するポイントを考慮して、自分にぴったりのスマホプランを見つけてくださいね。
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